月別アーカイブ: 2008年6月

仙台市医師会報2008.5 No.527より

たばこ問答

たばこの害については今や論を待たない。

とりわけ、将来ある子供たちには初めから喫煙習慣を身につけて欲しくないので、小中学生を対象にした「防煙教育」が授業にも取り入れられている。

私もそのお手伝いで教室を訪れることがあるが、子供達は真剣なまな差しで話を聞いてくれる。一通り話が済むと質問タイムになるのだが、待ってましたとばかり、あちらこちらから手が挙がるのは嬉しいことだ。

中には、日ごろから親の喫煙する姿を見て秘かに心配している子供もいて「どうしたらお父さんにたばこをやめてもらえるだろうか」という質問もある。

しかし、なんといっても多いのは「たばこを最初に吸った(発明した)のは誰か」という質問である。毎度のことなので私の想定問答集にも一応答えはある。

南米ボリビアからアルゼンチンにかけてのアンデス山脈周辺に野生たばこの起源があることから、たばこは古代文明の宗教儀式にかかわりを持ちながらインディオの間で吸われてきたと推測され、それがコロンブスのアメリカ大陸発見を機にヨーロッパに伝わり、瞬く間に世界中に広まったというのが通説である。

しかし、それでも子供たちは納得しない。「でも、最初にたばこに火を点けたのはどうして」といって食い下がる。それに対しては「山火事か何かのとき、たばこの葉の燃える香りを偶然嗅いだのかもしれない」と答える。

これは私の思いつきばかりでなく、ものの本に書いてあった話だ。もう一つ必ず出る質問に「なぜ体に悪いたばこを売っているのか」というのがある。こんな素朴な、しかし真っ当な問いかけには、大人として答えに窮してしまう。

佐藤 研

 

ケーブルテレビ7月放送のご案内

1.第423回市民医学講座 1時間番組

「メタボリックシンドロームと糖尿病」

-きっとわかって頂けます-

赤井 祐輝 先生

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キャベツ / 木曜12:00~ 木曜21:00~ 日曜9:00~
CAT-V / 水曜11:00~ 金曜11:00~
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2.仙台市医師会広報番組(家庭の医学) 30分番組

「夏に多い皮膚の感染症」

~とびひ、おできは何故できるの?~

千釜 理佳 先生

 

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キャベツ / 木曜12:00~ 土曜9:00~ 日曜19:30~
CAT-V /  火曜10:30~ 木曜10:30~
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第421回市民医学講座:食べて治す

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仙台オープン病院外科
部長 土屋 誉 先生

とき:平成20年4月17日. 午後1時30分
ところ:仙台市医師会館2階ホール

 

 

 

―患者さんを支える栄養サポートチーム―

 

はじめに

 

われわれ医師たちは、通常それぞれの専門分野において、患者さんの有する疾患に対して、薬で治したり、内視鏡で治したり、カテーテルで治したり、私の場合は手術で治している。

しかし、治療を受ける患者さんの栄養状態が不良である場合は、どんな治療であってもその効果は期待できない。こんな単純で明白なことが、臨床の現場ではないがしろにされていることも多い。医学教育には栄養療法についての講義は全くなかったし、臨床における栄養の重要性が特定の学会以外では取り入れられることが少なかったせいでもある。

 「食べて治す」というタイトルは日本で初めてNST(nutrition support team)を立ち上げた外科医、東口高志先生の取材をもとにした、NHKスペシャル番組タイトルを拝借したもので
ある。

本日は当院で行っているNST活動を紹介しながら、栄養療法の重要性と今日の医療に求めら
れているチーム医療についても言及したい。

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ケーブルテレビ6月放送のご案内

1.第422回市民医学講座 1時間番組

「救急の現場から見た あんな病気 こんな病気」

山田 康雄 先生

 

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キャベツ / 木曜12:00~ 木曜21:00~ 日曜9:00~
CAT-V / 水曜11:00~ 金曜11:00~
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2.仙台市医師会広報番組(家庭の医学) 30分番組

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「最新の不妊治療戦略」

吉田 仁秋 先生

 

 

 

 

 

 

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キャベツ / 木曜12:00~ 土曜9:00~ 日曜19:30~
CAT-V /  火曜10:30~ 木曜10:30~
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仙台産業保健センター

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