避難所等で体操や運動を指導なさる方々へ

3月11日の災害から1カ月以上が経過いたしました。

皆さま方の多大なるご支援により、仙台市も被災者の方々も復興に向けて歩き始めています。

しかし、被災後早期の段階では気を張って活動していた被災者の方々の中には、徐々に活動が低下してきている人たちがいらっしゃるのも事実です。

中越地震の際には、介護を受けていない一般の高齢者の約3割に歩行の難しさが出現し、6カ月後にも全体の約1割の方は回復が得られませんでした。

これは避難所や仮設住宅を利用した人だけではなく、在宅生活を送った被災者でも生じていました。

これが「生活不活発病」です。

発災後5週間以上が経過し、高齢の方や障害のある方は災害をきっかけとして、日々の生活上での不自由さや困難さが増すことが少なくありません。

特に避難所での生活を余儀なくされている高齢者や障害のある方が歩行困難になったりしないように、仙台市と仙台市医師会では生活機能対応専門職チームと共に「生活不活発病を防ごう」運動を開始しております。

 

大震災後は、①環境の変化のために動けない、②することがないので動けない、③遠慮して動けない、という理由から生活が不活発化します。

体操や運動は大事ですが、そのような場を設けても体を動かさない方は、生活不活発病になる危険性があり、より注意が必要です。

動かない方には動くように働きかけたり、環境を整備したりする必要があります。

動ける方も、より活発に動くように働きかけることが大事です。

このことを知り実践できれば、あなた方は被災者の方々のより大きな資源となりえるのです。

仙台市医師会ではこのたび講演会を企画いたしました。

無料ですので、お気軽にお越しいただき、生活不活発病に関する知識を深め、活動いただければ幸いです。

 

     日時  平成23年4月25日(月)18:00~

     会場  仙台市急患センター2階ホール

     演題  「生活不活発病を防ごう」運動について

     講師  (独)国立長寿医療研究センター生活機能賦活研究部
              部長 大 川 弥 生 先生

※駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください。

地下鉄をご利用の場合
 地下鉄河原町駅下車、北1出口から徒歩3分。(国道を挟んで向かい側)

市営バス・宮交バスをご利用の場合
 舟丁バス停下車。仙台駅方面行バス停から徒歩1分、
 長町方面行バス停から徒歩3分。

参加申込は不要です。直接会場へお越しください。

問合せ先仙台市医師会 電話227-1531

主 催  仙台市医師会・仙台市