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ドクタークラブ便り

第14回三市医師会親善野球大会当日

平成25年6月30日(日)
大鰐スタジアム
天気:晴れ
気温:27.9℃(仙台:23.4℃)

午前8時、ホテルフロント前集合。
初夏の弘前の朝である。曇天続きの仙台では久しくお目にかかっていない青空が空一面に広がっていた。
本日は暑くなりそうである。

試合に先立ち、ユニフォームの綺麗なうちに集合写真撮影。向かって左より、弘前、八戸、そしてド・クの面々。(撮影:仙台市医師会・亀井浩之。他の写真も)

午前9時30分、開会式である。
弘前市医師会・田村瑞穂会長のご挨拶に続き、前回優勝の仙台ドクタークラブ(以下、ド・ク)安藤主将より優勝カップが返還された。そして、前年度主催の八戸市医師会・高木伸也会長と次年度主催の仙台市医師会・松井邦昭副会長が始球式の球を投じ、第14回三市医師会親善野球大会の幕開けである。
今大会は、1試合5回戦。但し、1時間20分を過ぎて新しいイニングには入らないという規定になっている。

第1試合は、ド・ク対弘前ドクターズ(以下、弘前)戦である。

開会式挙行。向かって左より、ド・ク、八戸、そして弘前の面々。  初戦の対弘前戦は、ド・クの辛勝。試合後、エールを送るド・ク。

1回表。ド・クは、1死三塁から3番板垣の左前打と4番安藤の投前ゴロで2点を先制するものの、その裏。今季3戦連続の先発登板となったド・ク浅沼(達)は、1死三塁から2連打に投失、さらに三前安打で計4点を献上。一気に逆転を許してしまった。

2回に1点。3回に4長短打で3点を上げたド・クに対し、弘前は、2回に1点、3回にはド・クの2番手後藤からさらにもう1点を追加。
3回を終わって6対6。双方相譲らぬ1点を争う好ゲームである。

しかしながら、4回表。1死二、三塁の好機を逸したド・クは、その裏2点を失い一気に敗色濃厚となった。

最終回、ド・クの攻撃である。6番綿谷の右中間二塁打と8番後藤の四球で、2死ながら一、三塁。打席には9番途中出場の松井が入った。
1ストライク後の2球目。松井の当たりは弘前・安田左翼手の正面への平凡な小飛球となった。ド・ク万事休す。と、球場内の誰もがそう思った瞬間、何と安田がこれを落球。ド・クに1点が転がり込んだ。なお2死二、三塁から、1番菊地(達)が右前に綺麗に弾き返すと三走・後藤に続き二走・松井も生還し、ド・クは土壇場で逆転に成功。相手のミスにつけ込むド・ク自慢の打線は、さらに3番板垣の中越え三塁打に4番安藤の三前安打と、落胆の色を隠せない弘前の主戦佐藤に襲いかかり、この回2死から計6点を奪ったのである。
その裏。ド・クはマウンドにエース安藤を送った。
安藤は、7番からの下位打線ながらきっちり3人で締め、3連覇のかかるド・クは辛くも初戦をものにした。

打撃成績

投手成績

第2試合は、弘前対八戸市医師会・八戸エルツテ(以下、八戸)戦である。
2回裏。弘前は、対ド・ク戦に向けエース原田を温存した八戸投手陣に襲い掛かり、打者17人で12点を上げ試合の主導権を握った。そして、終盤の八戸の猛追をかわした弘前が14対7で逃げ切った。

第3試合は、ド・ク対八戸戦である。
ド・クが勝てば、2連勝で文句なく3連覇達成である。例え敗れても、3点差以内であればやはりド・クの優勝が決定する。八戸の先発は、大方の予想通り、過去2年間苦渋を舐めさせられ雪辱に燃えている(に違いない)原田である。

1回表。大方の予想に反しド・クの先発に指名された今季初登板となる松井は、2死三塁から暴投で先制を許した。ド・クベンチとしては、原田擁する八戸に先行を許す展開は是非とも避けたかったのであるが…。

その裏。ド・クは、1死から2番更科が三前安打で出塁すると、二盗三盗に成功。2死後、原田の速球を完璧に捕えた4番安藤の打球は、一・二塁間を真っ二つに破り右前に達するものの、極端な前進守備を敷いていた右翼のため同点打となるはずが右ゴロが記録された。

2回は3人で打ち取った松井であったが、続く3回。無死二、三塁から2番對馬の三ゴロで三走・金田の生還を許し、点差は2点に広がった。

一方、ド・クは、原田の豪速球に負けることなく毎回安打を重ね塁上を賑わすものの、もう1本が出ない。

4回表。松井に代わりマウンドに上がった安藤は、4番からの攻撃を無難に切り抜けると、続く5回。1死一塁から、1番百瀬の中前打は、中堅・更科の素早い反応により8-6と中ゴロのお返しとなった。2死を得、ド・クは3連覇まであと1死に迫った。ところが、三失と四球で2死満塁とすると、4番原田のもの凄い打球が途中出場の二塁・佐藤を襲う。さらに5番久木田の左越え三塁打に暴投も重なり、この回2死からド・クの3連覇が遠退く5点を失った。その裏、ド・ク最後の攻撃もすでに2死である。

1番に戻り菊地(達)が、原田の速球を綺麗に右前に弾き返すものの、極端な前進守備の右翼に再度出塁を阻まれ試合終了。
ド・クは、3連覇まであと1死に迫りながら、一転最下位という容易に受け入れ難い結果に呆然とするのみであった。

打撃成績

投手成績

一同は、大鰐温泉の「交流センター鰐come」に移動。入浴後、表彰式が行われた。
表彰式には、仙台市医師会からは、松井邦昭副会長と浅沼孝和理事が出席された。

結果は、3チームとも1勝1敗であったため、
得失点差により下記の通りとなった。

優勝回数は、仙台と八戸が5回、弘前が2回となった。

惜しくも、ド・クの3連覇叶わず。日本医師会・横倉義武会長より表彰を受けるド・ク松井邦昭総監督。  横倉義武日本医師会会長のご挨拶。「来たる参議院選挙では、羽生田俊候補の上位当選をお願いします。」

この日は、来たる21日投票の参議院議員選挙に比例区から立候補している日本医師会・羽生田 俊副会長の応援のため青森入りしていた横倉義武日本医師会会長がわざわざ弘前まで足を伸ばし、お土産持参で表彰式にご出席された。
ご挨拶の中で、横倉会長は羽生田候補の上位当選の必要性を力説した。

午後4時を回り、ド・クは帰路についた。途中3回の休憩をはさみ仙台到着は午後8時半を過ぎていた。

この日、長崎市医師会・長崎ドクターズの神田幸彦監督兼選手が、翌日の東北大学耳鼻咽喉科の5年生の臨床講義のため来仙していた(神田先生は毎年今頃来仙している)。
この秋、10数年ぶりとなるド・クの長崎遠征が決定した。

仙台市医師会・松井邦昭副会長、仙台市医師会太白ブロック・浅沼達二代表幹事、そして筆者の3名は、仙台駅AER前で途中下車すると弘前遠征帰りの疲れを癒す間もなく、神田監督への挨拶方々約束の店に向かうのであった。

(文責:菊地胃腸科内科医院 菊地 徹)