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ドクタークラブ便り

第19回 三市医師会親善野球大会当日

令和元年6月30日(日)
板柳町民球場
天気:晴れのち曇り
気温:26.5℃

昨夜の懇親会の余韻をいだき、弘前.八戸医師会両チームとの試合が、6月30日開催された。
会場は、快晴のリンゴ畑に囲まれた板柳町立球場で、町内放送が時折流れ、プラタナスの葉音が聞こえる長閑な地方球場であった。

弘前戦

今シーズンの初勝利を期して、この初戦が大事であった。地元の弘前医師会との対戦には、エースの安藤投手が登板することになった。
先攻の仙台は、ここで打順を入れ替えて、活路を開くことにした。

1番打者には、長打力のある更科外野手を起用した。ちょうど今年の楽天の1番茂木選手のように、長打も、走塁も可能なカタチをとった。
2番は、シュアーな打撃が魅力、左バッターの綿谷外野手でジグザグ打線となった。3番は、出塁率が高く右打ちも得意なショート菊地徹選手。4番には、長打力のある安藤投手。5番は、勝負強くミート力に優れた板垣内野手。6番 実は長打力もあり、走塁も得意な菊地達也捕手。7番 奈良からはるばる参加してくれたユーティリティプレーヤーの矢野外野手。8番は、勝負強く、忍者走りで盗塁も絶好調のセカンド中川選手。9番ゴルフ絶好調のファースト千田選手。
うーん、新たなラインナップも魅力的な打線である。

1回表、仙台の攻撃。1番更科は、3ボール2ストライクまで、粘って三振となったが、その勢いあるフルスイングにベンチは、盛り上がった。すると、弘前の先発ピッチャーは、怖れてしまったのか、2番綿谷にストレートのフォアボール、3番菊地にデットボールを献上してしまう。4番安藤のゴロをサードがエラー、1アウト満塁の好機に、5番板垣はフォアボールを選び、先取点が入った。ピッチャーの動揺は続き、パスボールで菊地が本塁に帰ると、ワイルドピッチで安藤も本塁を駆け抜けた。
その後、2アウト2.3塁のチャンスに中川選手が絶妙なショートを越える2点適時打をあげた。中川選手は、その後2回の攻撃でも、1アウト満塁で三遊間を抜ける2点適時打を放ち、4打点、4打数3単打、3盗塁の活躍を示した。
打者一巡して、トップバッターの更科外野手は、ファールで粘って7球目をライト前ヒット。追加点を加えた。新打線が機能して初回から、計6点をあげるビッグイニングとなった。
1回裏、先取点をあげて勢いにのる仙台は、安藤投手がマウンドについた。まずは、フォアボールを出さないよう、令和バージョンのフォームから、コントロール重視で低めの速球、縦のスライダーを駆使してくれた。
好打者の研修医1番佐藤英をショートゴロでアウトを取ると、2番バッターをサードゴロ、4番をセンターフライ、わずか12球で主軸を打ち取ると、ヨシ!と気合いの声をあげて、勢いをつけた。
2回表、仙台の攻撃。3番菊地遊撃手は、センター前ヒットを叩き出すと、すかさず2塁に盗塁を決める。5番板垣のライト前ヒットで3塁に進む。ピッチャーが動揺して、ワイルドピッチとなり、快足を生かして本塁を駆け抜け、7点目の追加点をあげた。野球センスを活かして、本試合では、3度の出塁で全て3塁まで進み、ワイルドピッチやパスボールのチャンスに全てで得点した。ノーヒットで脚力と判断力で3点をもぎ取った菊地選手は、草野球の王道を会得していた。
3回表は、長打攻勢、4番安藤が2塁打を放つと、6番菊地達也がセンターを越える3塁打で追加点。そして、7番矢野がセンターに大きなフライをはじき返すと、達也捕手は、見事なタッチアップを決めて追加点。久しぶりに、絵に書いたようなタッチアッププレーに、思わず感動してしまった。奈良で医学部学生野球の指導もしている矢野選手は、守備もライトフライを好捕、最終回でもライトへのヒットを重ねて、本日2打点の活躍であった。

先発の安藤投手は、新たな投球フォームで好投し、ショートライナーを2本止めた菊地選手の好守備などもあり、強打の弘前を零点に抑え、3回35球を投げ切った。
今年のドクタークラブは、フィールディングの良い板垣選手を抑えにおき、試合後半の逃げ切りを図る。
4回裏から、抑えの板垣が登板。初球をいきなりレフトセンター間に長打をくらい、次打者に粘られてフォアボール。それでもキレのいい速球とスライダーが決まり、2アウト2.3塁になった。
しかし、3ボール2ストライクまできた投球の6球目を松木捕手に狙われて、ライトセンター間をやぶる3ランホームランとなった。ここでチーム全員が声を出してピッチャーを励まし、トップバッターをレフトライナーで打ち取って、3アウト、ゲームセット。
結局、18対3で仙台の今シーズン初勝利となった。メンバーは、ハイタッチをかわし、喜びを弾けさせた。
最近は各チームとも、野球経験者を補強してきていて、そのような選手の どツボにハマると、とんでもないプレーやホームランが飛び出してしまうのだ。
そこを踏まえても、コントロール重視で、内野ゴロでアウトを積み重ねていく堅実なチームプレーが本来の仙台の持ち味であり、今年は、それができているのだ。

第3試合、対八戸戦

第二試合の弘前対八戸は、やはり10対2で弘前医師会の勝利となっていた。マークしていた弘前の1番、野球部出身の英太郎君は、3ランホームランに2点ツーベースヒット、三遊間ヒットで計6打点の活躍であった。
さあ、優勝を決める第三試合。
どこでも、高齢化と後継者不足は、悩みのタネになっている。医師会野球も同様で、八戸医師会も馴染みのベテラン選手ばかりであった。しかし、今年は、親子で開業している奥寺監督の息子さん(まだ37歳)が、5番サードで加わってくれた。

先行の仙台は、1番更科がフォアボールで出塁すると、すかさず盗塁し、2番綿谷のゴロが内野手のエラーを誘い、2塁から長駆ホームイン。1.2番で早くも先取点をとった。内野ゴロエラーとパスボールで綿谷がホームイン。4番安藤がレフトオーバーの2塁打で、3点目をあげた。6番菊地達の内野ゴロの間に安藤がホームイン。菊地達は、2盗塁を決めて、3塁から8番中川の内野ゴロの間にホームイン。八戸の内野の乱れに乗じて、1安打ながら一気に5点を先制した。

1回裏、仙台の守り。エースの安藤が再びマウンドへ。ショートゴロ、サードフライ、サードゴロと全て内野の守備にまかせて、主軸をわずか16球で打ち取った。
その後も、仙台は4回に更科選手の3ランホームランなどで、8点を追加し、八戸チームを突き放した。
4回裏に八戸は反撃を試みるも、ショートライナーからのダブルプレーでゲームセット、13対3で仙台は二連勝、三医師会野球の優勝をかざった。

優秀選手賞は、ハツラツとした走りや豪快なフルスイングで、仙台の勢いをつけたトップバッターの更科外野手。
ファインプレー賞は、数回にわたるショートライナーの好捕やダブルプレーを決めた菊地徹遊撃手が獲得した。そして、大会MVPは、絶妙なコントロールを活かして、内野ゴロを打たせ、両チームを抑えた安藤投手が選ばれた。

ピッチャーが、内外野の守備を信頼して、気持ち良く投げ切ったこと。そして、脚をからめての盗塁や無安打ながらも、相手の守備の乱れをついて本塁を駆け抜ける走塁は、ドクタークラブの本領発揮と言えよう。ここから、今シーズンの好調が続いていくのである。

  


(文責:野口胃腸内科医院 野口 光德)