クタークラブ便り

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対 宮城県医師会健康センター戦

令和7年7月6日(日) 正午
ベルサンピアみやぎ泉 Aグラウンド

継投零封・連打で快勝、新メンバー駆けまわる

グラウンドの脇で、お母さんと手をつないだ女の子が、浮輪をかかえスキップしながら通り過ぎていく。今日も真夏日で、日曜日。隣の野球場Bグラウンドの外野が、臨時駐車場になっているのだ。サンピアのプールで遊ぼうと、家族連れがたくさん通っていく。草野球環境は厳しくて、医師会会員になじみのBグラウンドも閉鎖予定と聞いている。

さあ、今日は、新・松永総監督・浅沼監督のもと、宮城県医師会健診センター(以下、臨検)との対戦が、34度の夏日、7月6日正午から行われる。監督陣に今シーズン初戦・勝利をささげたいこの対戦。一昨年完封勝利し、昨年も4番バッターで勝ち投手となった板垣キャプテンをケガで欠いた陣容となった。そこで、昨年の歯科医師会戦で好投した左腕の島村投手が先発に起用された。さらに、期待の新人キャッチャー加賀選手を4番に据え、打線を喚起させ、総力戦で試合にのぞむこととなった。

1回表、なんとか反撃したい臨検は、1番に出塁率の高い柴田投手を置いていた。「さあ、しまっていくぞ!」加賀捕手の掛け声で試合が始まった。強打者の柴田には、慎重に外角を攻めた。スライダーに手を出し、ライトフライで1アウト。続く2番バッターも外角スライダーで三振。わずか7球で2アウト。その後、3番にセンターオーバーの2塁打、4番にライト前ヒットをゆるして、1・3塁となったが、島村・加賀のバッテリーは落ち着いていた。5番バッターを、内角速球で詰まらせ、レフトフライで3アウト、0点に抑えた。

その裏、仙台ドクタークラブ(以下、ド・ク)1回の攻撃。盗塁が多くて走塁の良いニンジャ・中川選手を1番に、さらに選球眼が良く、なんでもできる野球博士のベテランショート・菊地選手を2番、好走塁や長打の3番安藤選手を据える打線。もちろん、4番は期待の加賀捕手で、本試合が4番デビューである。ド・ク伝統の走塁プラス、近年渇望されていた長打も可能な強力打線で相手をかき乱す作戦である。

1番中川、サードゴロ。2番菊地はフォアボールで出塁すると、すかさず2塁へ盗塁した。速い!3番安藤はピッチャーフライ。相手・柴田投手の伸びの良いストレートにつまってしまった。

2アウト、セカンドで4番加賀。打席での気迫に相手は3ボールを先行し、外角にストライク。「リラックスしていこう!」3-1のバッティングカウントに、加賀は、まず菊地を返そうと、速球をシンプルにセンター返しで打ち返した。打球はライナーでセンター脇を越えて、フェンスに転がった。『まわれ!回れ、ホームまで』菊地ホームインで先取点、全速力で加賀がホームを駆け抜けて、ランニング・ホームラン、2対0でリードした。

ここで、学生審判も含めてグラウンドにいる両チーム全員が、水分補給や体を冷やすクーリング・タイムとなった。昨年から導入している黒球式気温計で、当日はWBGT28.9℃を示しており、熱中症・厳重警戒域に達していた。熱中症予防ガイドブック(文末)に準じて、試合前に、20~30分ごとの積極的な給水・冷やし休憩することを申し合わせていた。また試合は5回までと制限した(参加メンバーは、日頃から暑熱順化を心がけ、テニスや散歩をしており、当日グラウンドは曇りで、日差しが弱いのが幸いして、試合後もこむらがえりや故障者なく終了した)。今年の甲子園も開会式や県大会決勝は、午後3時から開始、試合も朝とナイターの2部制となった。温暖化、ヒートアイランドとなった令和時代の夏スポーツの工夫であり、常識にしていこう。

さあ、2回の表、肩が温まってきた先発の島村投手は、6番バッターを速球で詰まらせ、セカンドフライ、次の打者もピッチャーフライに打ち取り、わずか4球で2アウト。8番は3球三振、3人で2回を終え、0点に抑えた。続く3回表も1番柴田をフォアボールで出したが、3人を内野ゴロで仕留めて、3回を2安打2三振、5内野ゴロの0点で先発の役目を果たした。サウスポー島村は、打者ランナーとしても、暑い中、盗塁や走塁で駆け回り、ピッチャーマインドに富んだ好投手である。

2回の裏、攻守のリズムをつかんだド・クは、新加入の6番柏葉が内野安打で出塁し、7番曽根がフォアボールで続き、島村は流し打ちで出塁、1番中川もフォアボールを選び、1点追加、菊地も内野安打、安藤はショートゴロエラー、加賀フォアボールの満塁で、長距離打者の5番更科は、センターオーバーの2塁打で2点追加。打者一巡した柏葉はフォアボールを選び、塁を埋めて、曽根がレフト・センター間を抜く、2塁打を放ち、さらにこの回7点を追加した。その後もド・クの攻撃は、3回1点、4回は、フォアボール・盗塁した福壽、デッドボールで出塁した中川を塁に置いて、2番菊地のセンター前ヒット、3番安藤は満塁走者一掃・センターオーバーの2塁打、4番加賀のレフトオーバー2塁打の連打などで7点を追加し、途切れなくベースを駆け回り計17点の得点をあげた。当初のねらい通りに、打線が活性化し、イキイキとしたド・クらしい攻撃がよみがえった。

休憩時間後に、抑えの安藤投手が4、5回のマウンドに登った。浅沼達二先生譲りのスローカーブを交えた投球に、相手チームは三振を重ね、柴田選手には2塁打を打たれたが、続く打者をサードゴロに仕留め、サード中川からファースト曽根に転送され、ゲームセット。17対0、松永総監督、浅沼監督に今シーズンの勝利をささげた。試合前、板垣キャプテンにシートノック練習をしてもらったおかげで、ライト前の難しいフライも福壽選手が好捕し、ド・クはノーエラーであった。

お互いにチーム同士、エールを掛け合い、好プレイを語り合いながら、試合を終えた(写真参照)。センターラインは、センター柏葉、ピッチャー島村、キャッチャー加賀と新たなメンバーになったが、ド・ク野球の新たな魅力が発揮された好ゲームであった。
今年春に開かれたメジャーリーグ・ドジャース対カブス戦の合間、TVコマーシャルは、ピッチャー大谷翔平が若き長嶋茂雄をバッターボックスにむかえて対戦する姿を映し出した。ドジャースに入団がかなわなかった長嶋が天に召された2025年、大谷はMLBの悪しき風習(デッドボール応酬)を変えようとしている。伝説は受け継がれる、野球の希望はみんなを明るくしてくれるだろう。

PS:熱中症予防運動指針のURLは、次の通り。
https://www.japan-sports.or.jp/medicine/ heatstroke/tabid922.html

スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブックのURL
https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/supoken/doc/heatstroke/heatstroke_0531.pdf

医師会の皆さんで、ふだんは別のスポーツ(テニスやサッカーなど)を楽しんでいる方、ド・クでプレイしてみませんか。

大谷選手のように打つだけの指名打者や走塁だけでもいいですから。興味のある先生は、お声掛けいただければうれしいです。各ブロック対抗親善試合などもあります。ご支援、ありがとうございます。

(文責:野口胃腸内科医院 野口光德)

【チーム打撃成績】

23打席 10安打 打率.435 打点16 得点17 四球12 死球1 盗塁9 得点圏打率.450 出塁率.639 長打率.696 OPS 1.335

【チーム投手成績(5回)】

防御率0.00 被安打4、失点0 与四球1 奪三振4、WHIP1.00 被打率.211